最近、好きな人と上手くいかない…
このような悩みをお持ちな方も多いのではないでしょうか。
今回は恋愛について悩みを持っている方に、効果的な恋愛心理学について1つご紹介します。
突然ですが、カリギュラ効果について知っていますか?
カリギュラ効果とは禁止されればされるほどやりたくなる現象のことです。
今回はカリギュラ効果の恋愛においての効果的な使い方や気をつけたいポイントなどをご紹介します。
カリギュラ効果とは
カリギュラ効果とは、禁止されるほどかえってやりたくなってしまう心理現象のことです。
身近な例を挙げると、親に「勉強しなさい」といわれると勉強をしたくなくなったりした経験ありませんか?
このような現象の名前がカリギュラ効果なのです。
他にも、好きな人に「他の人とは連絡を取らないで」と言われると、逆に他の人と連絡を取りたくなったり、好きな人に「好き」と言われると、逆に「好きじゃない」と言いたくなったりすることがカリギュラ効果といえます。
ちなみに、カリギュラ効果の語源はこちらです。
暴君として知られるローマ皇帝カリグラをモデルにした1980年の映画『カリギュラ』に由来する。同作が過激な内容のため、アメリカではボストンなどの一部地域で公開禁止になったことで、かえって世間の話題を惹いたことにちなむ[3][4]という。ただし、海外では用いられておらず、おおむね日本固有の用語である。ちなみに、アメリカにはかつて「ボストンでは禁止」という慣用句があった。
引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/
なぜ、恋愛に効果的なのか
カリギュラ効果が効果的なのは、以下の2つの理由が挙げられます。
- ①禁止されることで、逆に興味や関心が掻き立てられる
- ②禁止されることで、自由が奪われたというストレスを感じ、反発する
①禁止されることで、逆に興味や関心が掻き立てられる
「してはいけない」と言われることで、人間は逆にその行為に興味や関心を抱くようになります。
これは、禁止されているからこそ、その行為が特別なものに見えるからだと考えられています。
例えば、好きな人に「他の人とは連絡を取らないで」と言われると、逆に他の人と連絡を取りたくなるのは、禁止されているからこそ、他の人と連絡を取ることが特別なことのように思えてしまうからです。
②禁止されることで、自由が奪われたというストレスを感じ、反発する
「してはいけない」と言われることで、人間は自由が奪われたというストレスを感じます。
このストレスを解消するために、禁止されている行為をやりたくなるのです。
例えば、好きな人に「好き」と言われると、逆に「好きじゃない」と言いたくなるのは、相手から好きだと認められることにより自由が奪われるというストレスを感じ、そのストレスを解消するために、自分は好きじゃないと言いたくなるのです。
カリギュラ効果は、恋愛やマーケティングなど、さまざまな場面で活用されています。
恋愛においては、相手に「してはいけない」ことを言うことで、相手の好意を確かめたり、相手からの注目や関心を得たりすることができます。
マーケティングにおいては、商品やサービスを「してはいけない」と表現することで、消費者の興味や関心を惹きつけることができます。
実は、ダチョウ倶楽部さんの「押すなよ、押すなよ、押すなよ」で熱湯に落とす定番ネタもカリギュラ効果
カリギュラ効果の実験
カリギュラ効果の有名な実験を2つご紹介します。
①「覗かないでください」の張り紙の実験
ある道中に、小さな穴を空けた壁を作る。
そして、「覗かないでください」と書いた張り紙を、壁に貼る。
通行人の行動をモニターで観察すると、100%の人が穴を覗いたのです。
この実験では、穴が空いているというだけで、多くの人がその穴を覗こうとする。
しかし、張り紙によって「覗かないでください」と言われると、その行為に逆に興味や関心が掻き立てられ、100%の人が穴を覗くという結果になりました。
②「好きな人の名前を言えません」という実験
あるグループの人に「好きな人の名前を言えません」と伝えます。
そして、別のグループの人に「好きな人の名前を言ってください」と伝える。
その後、両グループの人の「好きな人の名前を言えなかった」という割合を比較すると、前者のグループの方が後者のグループよりも高い割合になったのです。
この実験では、前者のグループの人は「好きな人の名前を言えません」と言われることで、好きな人の名前を言うことにより自由が奪われるというストレスを感じ、そのストレスを解消するために、好きな人の名前を言うことをやりたくなるという結果になったことがわかりました。
カリギュラ効果は、心理学においては「心理的リアクタンス」と呼ばれる現象です。
心理的リアクタンスとは、自由が奪われたときに、その自由を取り戻そうとする心理現象です。
カリギュラ効果は、この心理的リアクタンスによって起こると考えられています。
カリギュラ効果は、恋愛やマーケティングなど、さまざまな場面で活用されています。
逆効果になる場合
カリギュラム効果が逆効果になる場合としては、以下のようなものが挙げられます。
①相手に不信感や反発を抱かせる
カリギュラム効果を過度に利用すると、相手に不信感や反発を抱かせてしまう可能性があります。
これは、相手に「自分の自由を奪おうとしている」「自分の意志をコントロールしようとしている」と感じさせてしまうためです。
例えば、好きな人に「他の人とは連絡を取らないで」と何度も言われると、相手に束縛されていると感じて、逆に他の人と連絡を取りたくなってしまう可能性があります。
②相手に嫌悪感を抱かせる
カリギュラム効果を悪用して、相手を傷つけるような言動をすると、相手に嫌悪感を抱かせる可能性があります。
これは、相手に「尊重されていない」「自分の気持ちを理解しようとしてくれない」と感じさせてしまうためです。
例えば、好きな人に「他の人とは連絡を取らないで」と脅すような言い方をすると、相手に嫌悪感を抱かれて、関係が悪化してしまいます。
効果的に使うために
カリギュラム効果を効果的に活用するためには、以下の点に注意しましょう。
- ①相手への配慮を忘れない
- ②過度に利用しない
- ③相手の好意を確かめたいときは、あえて興味や関心を示す
- ④相手の注目や関心を得たいときは、あえて距離を置く
- ⑤相手の好意を高めたいときは、あえてミステリアスにする
それぞれ解説していきます。
①相手への配慮を忘れない
カリギュラム効果を利用する際には、相手への配慮を忘れないようにしましょう。
相手が嫌な思いをするような言い方や表現は避けるべきです。
②過度に利用しない
カリギュラム効果は、あくまでも効果的な心理効果のひとつです。
過度に利用すると、相手に嫌われたり、逆効果になったりする可能性があるので注意しましょう。
③相手の好意を確かめたいときは、あえて興味や関心を示す
好きな人に「他の人とは連絡を取らないで」と言うと、逆に他の人と連絡を取りたくなるというカリギュラ効果を利用することができます。
④相手の注目や関心を得たいときは、あえて距離を置く
好きな人ととの連絡頻度や接触頻度をあえて少なくし、距離をとることでカリギュラ効果を発揮することができます。
例えば、毎日連絡していた人と連絡頻度が落ちると相手の関心を得ることができます。
好きな人にいま忙しいから会うの控えたいといわれると相手のことが気になり会いたくなりませんか?
こちらも効果的に関心を得ることができるカリギュラ効果の手法ですね。
⑤相手の好意を高めたいときは、あえてミステリアスにする
好きな人に自分のすべてをさらけ出すと、相手は飽きてしまうというカリギュラ効果を利用することができます。
ただし、相手に不信感を抱かせてしまうと、逆効果になる可能性があるので注意が必要です。
まとめ
いかがでしたか?
今回はカリギュラ効果についてご紹介しました。
ぜひ、カリギュラ効果を効果的に使って恋愛を成就してくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。